連結納税・グループ通算制度コンサルティング
Consolidated Tax Payments
Characteristic サービスの特徴
連結納税の導入により、グループ全体の納税額の節税が期待できます。
連結納税制度とは、親会社と子会社など、会社ごとに個別に計算していた法人税の計算を、企業グループ全体を一体として一括計算する制度です。
そうすることにより、単体納税制度に比べて、企業グループ全体の納税額の節税効果を期待することができます。
一方で、事務処理の規模が大きくなり、その負担が増大するなどの側面もあります。
そうしたメリット、デメリットを総合的に勘案し、慎重な判断が必要になります。
連結納税のポイントとしては、以下の3点があげられます。
(1)国内100%グループ会社のみが対象
(2)基本的に単体申告をベースに連結納税申告書を作成
(3)基本的に連結納税は、法人税※のみが対象
※厳密には地方税(住民税・事業税)も連結納税による影響を一部受けることになります。
◆サービスの流れ
連結納税を×3年3月期から導入する場合の一般的なスケジュールは、以下の通りです。
◆サービスの内容
税務調査とグループ全体への影響
法人税の場合、構成や修正申告などは連結親法人が行うことになります。
しかし、法人税額が変更になると住民税・事業税についても変更になるため、結果的に各社で修正申告を行います。
連結納税に加入するとグループ全体の税額が連動するため、グループ会社の中に税務申告の習熟度が低い会社があると、グループ全体で修正申告が何度も発生してしまう可能性があり、そのための対策が必要でしょう。
Point サービスのポイント
平成22年改正のグループ法人税制の創設により、連結納税と単体納税の差異が縮小されています。損益通算(法人税のみ)が可能となる点が連結納税の最大のメリットとなります。
単体納税と連結納税の比較(※)親会社の資本金が1億円超5億円未満である場合において、その100%子法人で資本金が1億円以下のものについて、
単体納税では優遇制度が使用できるのに対し、連結納税では使用できない、という差が生じます。
項目 項目 | 単体納税 単体納税 | 連結納税 連結納税 | 差異 差異 |
---|---|---|---|
項目 損益通算 | 単体納税 なし | 連結納税 あり | 差異 あり |
項目
開始時・加入時の時価評価、 法人税欠損金の切捨て | 単体納税 - | 連結納税 子法人が時価対象法人に該当する場合、時価評価の必要あり、法人税欠損金の切捨てあり | 差異 あり |
項目 100%グループ内の受取配当金 | 単体納税 全額損益不算入 | 連結納税 全額損益不算入 | 差異 なし(H22 改正前:あり) |
項目 100%グループ内の寄附金 | 単体納税
寄附金:全額損金不算入 受贈金:全額損金不算入 | 連結納税
寄附金:全額損金不算入 受贈益:全額益金不算入 | 差異 なし(H22 改正前:あり) |
項目 100%グループ内の資産譲渡損益 | 単体納税 譲渡損益の繰延あり | 連結納税 譲渡損益の繰延あり | 差異 なし(H22 改正前:あり) |
項目 子会社株式の帳簿価額修正 | 単体納税 寄附修正のみ | 連結納税
行う (連結開始時・加入時から離脱時までの利益積立金の増減) | 差異 あり |
項目
中小法人の優遇税制 (法人税軽減税率、貸倒引当金法定繰入率、 交際費の損金不算入、繰越欠損金の使用制限、 欠損金の繰戻還付) | 単体納税
資本金1億円以下の法人についての優遇制度は、 100%親法人の資本金が5億円以上である場合には基本的に適用なし | 連結納税 連結親法人が優遇税制の対象である場合のみ適用 | 差異 ややなし(※)(H22 改正前:あり) |