サン共同税理士法人に参加したきっかけは?
大学を卒業して税理士法人トーマツ(現 デロイト トーマツ税理士法人)で約12年間、上場企業を顧客とした高度税務を経験してきました。年齢的には35歳の頃でしたが、このままトーマツに残って上場企業に対する税務を提供していくのか、中小企業の支援ができる税理士を目指すか、非常に悩みましたが後者を選びました。
独立するにあたり、学生時代の友人がサン共同会計事務所で開業しており、私もその一員として独立することになりましたが、一緒にトーマツを退職した仲間や学生時代の友人達と一緒にサン共同税理士法人を設立し、法人としてスタートすることにしました。変化の速いこの時代、最高品質のサービスをお客様に提供するため、個人事務所からではなく、すぐにでも法人として規模間を持ってスタートしたかったためです。税理士法人設立から約5年で10拠点近い組織となりましたが、優秀な拠点長・スタッフも増えて満足できるサービスが提供できるようになり、今でもこの選択をしてよかったと思っています。一緒に創業メンバーとしてスタートしてくれた仲間達には感謝しかありません。
サン共同税理士法人の拠点長となったきっかけは?
私は創業メンバーとして全体の統括という立場と、本店の青山オフィスの所長を兼務しております。青山は税理士法人としてスタートした1拠点目のオフィスですが、規模的には他の拠点の4倍程度になります。
私が全拠点全体のマネジメントと拠点長を兼務していますが、青山オフィスはキューブが5つあり、キューブリーダーも拠点長クラスの税理士も数多くいるため、基本的には全体のマネジメント業務に専念することができています。
青山オフィスのキューブリーダーから青山の拠点長又は別の拠点長となる税理士が一人でも多く輩出できるよう採用・育成を進めております。
単純に規模を拡大することはしませんが、過去も数多くの優秀な仲間たちが税理士法人に参加し、各拠点で活躍していたり、活躍することを目指している姿を見ると、やはりメンバーが多いとサービスが安定しますので、ある程度の規模を目指していかないといけないと感じています。
サン共同税理士法人の拠点長となってよかったことは?
青山オフィスは一番規模が多く、本社という点からも研修センターのような機能も兼ね備えています。新入社員は青山で最初数カ月間の新人研修とOJTを行い、通勤の近い別拠点で勤務を開始するということが原則となっています。
ですので、どの拠点にいるスタッフも最初は青山で研修を受けていますので、ときどき一緒に仕事をするときも同じオフィスで働いていた感覚がありますし、全拠点全体での総会や忘年会で会うときも懐かしい感覚で話すことができます。
青山の拠点長という立場ですと規模的にも4倍程度になりますので、人数的な負担はありますが、拠点長候補がたくさんいるので、そのような方達を一緒に仕事ができるのは非常にやりがいがあります。他拠点のスタッフもよく青山オフィスで仕事をしたりしますので、色々な人と会えるのも魅力です。
今後の目標は?
税理士法人設立から過去5年間で会計事務所との統合と新拠点の開設により10拠点弱の組織になりましたが、今後もこの流れで規模が拡大していく可能性があります。
先ほども触れました通り、規模が大きいことは情報量であったり、リソースであったり、IT対応面であったり色々な面で助け合うことができ、余力を持つことができるので、安定してサービスが提供できることができます。
全スタッフが楽しく、ストレスなく、やりがいを持って働ける組織としていけるように努力して参ります。
今後参加される拠点長・スタッフに向けて
メッセージをお願いします。
私は新しいことに挑戦している税理士にとっては、税理士業界の将来は明るいと思っています。特にテクノロジーの変化によって税理士業界が厳しい状況に置かれるという見方がありますが、今までも税理士業界はテクノロジーの変化に対応し続け、かつ業界全体の売上を伸ばし続けてきました。この流れは今後も変わらないと思います。
昭和の頃、手書きで申告書を作成していた時代から、平成の時代では会計税務ソフトが導入され、API連携によるクラウド会計に移り変わっていますが、この変化にいち早く対応してきた会計事務所が時代を先導してきました。
今後も令和の時代ではAIやRPAが実務を行うような時代に変化していくと思いますが、いち早くそのテクノロジーに対応した会計事務所がより業界を先導していく時代になると思います。
逆を言えば、何も対応していかない会計事務所は、大手であっても老舗であっても衰退していくことになると思います。
このテクノロジーの変化をチャンスと捉え、積極的にIT人材投資・テクノロジー投資を行い、IT×会計税務の力で最高品質のサービスを低価格で提供できるような組織になっていく必要があると考えています。
現在、税理士は約8万人、会計事務所は登録上約3万事務所ですが、実際にアクティブに活動している会計事務所は2万事務所弱と言われています。
その中で、税理士法人は約5千法人なので、会計事務所2万事務所のうち税理士法人の割合は約25%ということになりますが、今後さらに大規模化が進み、さらに税理士法人が増えていくことが予想されます。これは、採用面、育成面、IT面、税制面、集客面などからある程度規模のある組織でないと同時に全ての要素を高めていくのがより難しい時代になっていくためと考えます。
サン共同税理士法人は、税制、IT、営業、教育などお互いの得意分野をもった方が多く集まった組織となり、それぞれ得意分野を生かして共存しながら独立採算で拠点長となってそれぞれの分野で活躍していけるような組織を目指しています。
そのような素晴らしい方が一人でも多くの拠点長になってもらえることを願っています。